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羽生の頭脳4 角換わり・ヒネリ飛車羽生の頭脳4 角換わり・ヒネリ飛車
(2010/07/13)
羽生 善治

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2002年 チェスの大会に参加するためにフランスを訪れていた羽生さんを

チェスのグランドマスターである日系フランス人のJoel Lautier(ジョエル・ローティエ)さんがインタビューした記事を翻訳しました。

すこし長い記事になっていますが、“チェスや将棋はスポーツか”という点について言及するなど

興味深い内容だったのですべて載せてみました。

それではどうぞ。。。




将棋のチャンピオンにチェスができるか

かつてマイケルジョーダンは野球に挑戦したが、うまくはいかなかった。
では将棋のチャンピオンがチェスに転向するとどうなるのか。
羽生善治は、古来からある日本のゲームにおいて
もっとも才能に恵まれた棋士のひとりだ。
その彼がチェスにちょっとした関心を抱き、
すでにインターナショナルマスターに匹敵する強さを見せている。


羽生善治

誰もが認める日本の将棋チャンピオンであり、もっとも有名な棋士だ。

彼は、パリの一流のチェスクラブであるNAOに、第2回国際トーナメントへ参加するように招かれた。

このイベントには2つの目的がある。

それは、国民的なチャンピオンの羽生の動きに多くのファンが目を凝らすなかで、

将棋の素晴らしさを西洋に伝えること、そして日本のチェス人気を高めることだ。

12歳で奨励会に入ってから現在31歳になる羽生は、古来からあるゲームの歴史において

もっとも才能に恵まれた棋士のひとりだ。

彼はこれまでに7つの名声あるタイトルを獲得した唯一の棋士であり、

キャリアにおいて勝率74%という優れた成績を残している。

彼がチェスに強い関心抱いたのは1995年からだ。

しかもそれを勉強する時間は少なかったにもかかわらず、

彼はすでにインターナショナルマスターの基準に達している。

彼が2回目に参加する公式トーナメントは、

2001年4月にフランスのサン=カンタンで開かれた。

4月13日から5月21日まで毎日開かれ、午後2時から8時までのラウンドだ。

カテゴリーⅣ(平均レート2336)の総当り戦になっている。

羽生が6~9ポイントを記録すれば、インターナショナルマスターだ。

他の参加者には、伝説的なグランドマスターの Mark Taimanovや、

フランス、エドゥアール・ボネの12歳の天才少年もいる。

トーナメント参加後、羽生はパリの日本大使館で将棋の10面指しをする予定だ。


現在、パリでトーナメントに参加する彼に
グランドマスターのジョエル・ローティエがインタビューをした。




以下、グランドマスターのJoel Lautierさんによる羽生さんのインタビューです
( )カッコ内はジョエルさんの感想や解説。




ジョエル
「いつどこでチェスを学んだんですか?」

羽生
「10年ほど前、チェスの本を買って一人で勉強しました。
 私を将棋に導いた室岡さんが熱狂的なチェスプレイヤーだったことも
 チェスに対する関心を刺激しましたね。
 そして6年前、ジャック・ピノさん(長年日本に住むフランス人チェスプレイヤー
 レートはおよそ2250)と定期的にチェスをするようになりました。
 彼は東京の郊外にある朝霞チェスクラブの理事長でもあります。
 私たちは1か月に1,2回チェスをして、
 最新形を知るためにチェスの雑誌も読みました。
 チェスの理論も少し勉強しましたが、
 ピノさんと私は、学ぶことよりもむしろチェスの考え方を理解しようとしました。」

ジョエル
「それは目覚ましい進歩に至るまでの小さな第一歩ですね。
 チェスのどういった領域が最も難しかったですか?」

羽生
「最も難しいのはリズムの変化に対応していくことです。
 局面は、素早く力強い手が求められることもあれば
 もっと静かな手や、その他様々な手が求められます。
 早い局面から遅い局面になったり、その逆のことがあると
 思考を不安定にさせられます。
 将棋ではゲームのリズムはもっと安定しています。
 序盤はむしろ遅いですが、終盤はいつもスピードレースのようです。
 (将棋棋士が言う“終盤”とは王手がかかる局面のことだ。
  将棋にはチェスのような結末はない。取った駒がいつでも盤面に戻ってくるからだ。
  難しいゲームだよ。 JL)
 将棋のリズムは失速することはありません。
 ただ速くなっていくのみです。」

ジョエル
「将棋に比べ、チェスはもっと複雑だと感じましたか?
 それともそれほど複雑ではないと感じましたか?」

羽生
「チェスを学ぶ前は、将棋とよく似たゲームだと考えていました。
 今は全く違うと考えています。
 チェスでは良いポジションを保つことが重要ですが
 将棋では相手を詰ませることがさらに重要なんです。
 どちらが複雑かという質問の答えにはなっていませんが。」

ジョエル
「チェスにおいてなにか野心はありますか?
 グランドマスターを目指しているとか。」

羽生
「自分の時間にはチェスをしたいですし、
 機会があればグランドマスターともチェスを指したいですね。
 私がGMになれると思うかを聞いているのなら
 正直なところ、わかりません。
 もっと上達して、手の届く距離に来たと思えば、挑戦します。」

ジョエル
「好きなチェスプレイヤーは誰ですか?」

羽生
「ボビー・フィッシャーです。
 初めて買ったチェスの本は彼についてのもので
 彼の対局を最も勉強しました。」

ジョエル
「チェスは日本で人気が出ると思いますか?」

羽生
「先進国の中では、おそらく日本が最もチェスが広まっていない国でしょう。
 ですが日本人はこの手のゲームがとても好きです。
 たくさんの才能ある人たちがいます。
 しかし日本ではチェスの情報がほとんどないんですよ。
 世界のベストプレイヤーが集まるトーナメント開かれれるようなことがあれば
 私の国でも強い印象を残すことができると思います。」

ジョエル
「チェスと将棋はスポーツだと思いますか?」

羽生
「チェスは確かにスポーツです。
 一方将棋は、茶道や生け花のように日本の伝統文化の一つであるため
 すこし違います。
 江戸時代には3つの家でのみ将棋が指され
 ゲームのマスターは“名人”と呼ばれていました。
 はじめこの称号は世襲でしたが、実力制になってから1世紀が経っています。」

ジョエル
「将棋界が団結して見えるのに比べて、チェス界はよく衝突があります。
 国際チェス連盟になにかアドバイスはありますか?」

羽生
「いえ(笑)アドバイスなんてできませんよ(笑
 将棋界が団結しているのは、130人という
 少数のプロ棋士で成り立っているからです。
 それも、ひとつの国だけです。
 国際チェス連盟にあるような政治的な問題は起きません。
 国際チェス連盟はとても大きいので、コンセンサスを得ることも難しいことです。
 それに構成員にはチェスのプロ以外の人もいます。
 将棋連盟はプロ棋士のみで構成され
 選手権の組織の管理やスポンサー契約を取り扱います。
 日本の他の団体もそのような場合が多いです。
 プロになれなかった人はそれを管理する連盟の一員にもなれません。
 (なんて健全な原理なんだ! JL)」

ジョエル
「日本で将棋はどれくらい人気がありますか?」

羽生
「将棋は長い間日本でとても人気があります。
 30年ほど前までは、日本の人々は庭に面した部屋で将棋を指していたものです。
 現在も至るところで将棋が指されています。
 1000万人がルールを知っていると推定されており
 10万人が定期的に指していると言われています。」

ジョエル
「では女性について聞いてみましょう!
 女性たちは将棋を指しますか?」

羽生
「ええ、女性も将棋を指します。
 将棋のプロには男性と女性の2つのカテゴリがあって
 およそ50人の女流プロ棋士がいます。
 男性の棋戦でも、1人か2人の女流棋士が参加できるんです。
 これは7,8年前から始まったもので
 それまで女性は参加できなかったんですよ。」

ジョエル
「将棋にとってコンピュータは脅威でしょうか?」

羽生
「詰将棋と呼ばれる詰みの問題では、
 すでにコンピューターは人を超えています。
 しかし普通の対局ではまだプロのレベルには及びません。
 アマチュア4段といったところですね。
 (プロに成りたてのレベルがアマチュア6段くらい。
  参考までに、羽生さんを含む世界最高の棋士たちはプロ9段だ! JL)」

ジョエル
「いろいろ質問に答えてくれてありがとうございました。
 幸運を祈ります!」

~ 終 ~

元記事:http://www.chessbase.com/newsdetail.asp?newsid=314





チェスは将棋に比べて局面の勢いに大きく抑揚があるみたいですね。

チェスをスポーツだと言うと違和感がある人もいるかもしれませんが

欧州では一般的な認識だと言っていいかもしれません。

将棋については、スポーツというよりも伝統文化の一面もあるというのは

剣道などと近いものがあるでしょうね。

それにしても、羽生さんはもうチェスの大会には参加されないんだろうか...

まあそれよりも永世7冠を目指して欲しいので

「チェスもやってくれーー」

なんて言うつもりは全然ありません。

それでは、今日はこの辺で。。。

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2013/01/29 01:35 海外の反応 TB(0) CM(2)
コメント
No title
検索からたどり着きました。
興味深い記事をありがとうございます。
2013/02/13 18:55 匿名棋士 URL [ 編集 ]
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
2014/08/07 10:34   [ 編集 ]















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